通義千問大幅値下げ AIアプリケーション開発を支援

5月21日、アリババクラウドは、開発者向けの通義千問商業化モデルとオープンソースモデルのAPI呼び出し価格を大幅に引き下げることを発表しました。その中で、通義千問GPT-4級主要モデルQwen-Longの入力価格は0.02元/千tokensから0.5元/百万tokensに引き下げられ、減少率は97%に達します。

5月9日に、アリババ通義はパラメータが1100億のオープンソースモデルQwen1.5-110Bを発表しました。このモデルは、いくつかのベンチマーク評価で優れたパフォーマンスを示し、MetaのLlama-3-70Bモデルを超え、HuggingFaceのオープンソース大規模モデルランキングで首位に立ちました。

通義千問は今回、「値下げ+オープンソース」のコンビネーション戦略を採用し、AIアプリケーション開発者が直面している二つの大きな痛点、すなわち大規模モデルのAPI価格が高いことと、オープンソースモデルの品質が十分でないことを解決することを目指しています。このような取り組みは、AIアプリケーションの広範な普及を促進することが期待されています。

実際、最近多くの大規模モデルメーカーが低価格製品や値下げ措置を次々と発表しています。

• High-Flyer QuantitativeのDeep Quest (DeepSeek)オープンソースの第2世代MoEモデルであり、APIの価格はGPT-4-Turboの約1%にすぎません。

• Zhipu AIは、GLM-3Turboモデルのパーソナルバージョンのコール価格を5元/100万トークンから1元/100万トークンに引き下げました。

• OpenAIがGPT4oモデルを発表しました。性能はGPT-4 Turboに匹敵しますが、価格は半分になり、全てのユーザーに無料で開放されます。

• 豆包主力モデルの推論入力価格が0.0008円/千Tokensに引き下げられました。

• バイドゥのスマートクラウドは、文心大モデルの2つの主要モデルを全面的に無料で提供すると発表しました。

• 科大讯飞は、讯飞星火Lite APIを永久に無料で開放することを発表しました。

大規模モデルAPIの価格の一般的な引き下げは、推論技術の進歩とコストの低下に起因している可能性があります。これにより、開発者はより多くの選択肢を得て、AI大規模モデルの開発に力を入れることができます。

値下げに加えて、アリ通義はさまざまな規模とタイプのモデルを導入し、異なるシナリオのアプリケーション開発ニーズに応えています。

• パラメータ規模が5億から1100億までの8つの大規模言語モデルが、エッジデプロイからエンタープライズアプリケーションなどのさまざまなニーズをカバーします。

• オープンソースの視覚理解モデルQwen-VL、音声理解モデルQwen-Audioなどのマルチモーダルモデル。

• オープンソースコードモデルCodeQwen1.5-7Bと混合専門家モデルQwen1.5-MoE。

これらの措置は、AI技術がより広範な分野での応用を実現するのに役立ちます。大規模モデルのエコシステムが不断に改善される中で、AIアプリケーションの繁栄した発展を期待する理由があります。